だるま忌
今日は達磨(だるま)忌です。
片目を入れて願掛けし、成就したらもう片方の目を入れるダルマさん。
何としても正法を伝えたいと発願し、インドからはるばる中国の魏に渡り苦労して目的を達した達磨さん。
まさに願掛けのダルマさんの元となったのもうなずけます。
この絵は、色々あって亡くなったはずの達磨さんが、片方の履(履き物)だけを持ってインドに帰る様子を描いたもので、「隻履達磨図」といいます。
網代笠を背負い釣竿に片方の履をぶらさげて帰郷するあまり見かけない図柄のものです。
「笠は重し魏山の雪、履は香し竺地の花」とあり、行脚の趣きを味わいつつ旅を続ける達磨さんです。